こんにちは!
そろそろ夏本番の暑さがやってきそうですね。今年も暑くなるのでしょうか…?
突然ですが、
「一度治療した歯が、またむし歯になってしまった…」
そんな経験はありませんか?
歯は無限に治療できるものではありません。削れば削る分だけもろくなってしまいますし、
何度も治療を繰り返せば、その歯を残せなくなりいつかは抜歯することになってしまいます。
そうならない為に、日頃のセルフケアと歯科で行うプロケアを継続することが大切です。
ところで、治療に使用する素材によって、むし歯になるリスクを減らせることはご存じですか?
今回は、歯科で使用される素材の中でも
特に二次むし歯(治療した歯がまたむし歯になってしまうこと)のリスクが高い
「金属」についてお話しします。
金属でできた詰め物・被せ物(以下、被せ物と略します)は、
約95%の確率で同じところがまたむし歯になると言われています。
その理由は「歯と被せ物の間に隙間ができる」ことが大きく関わっています。
通常、自分の歯に接着剤を付けた後に被せ物をしますが、
接着剤は、治療から時間が経過するにつれて劣化していきます。
プラスチック・セラミックの被せ物は、
接着剤と化学的に反応してくっついている為、接着剤が劣化したらポロっと外れます。
一方、金属でできた被せ物は、
接着剤で科学的にくっついているわけではなく、凸凹した部分にはめ込むような状態で接着しており、
接着剤が劣化して被せ物との間に隙間ができても被せ物が外れにくいという特徴があります。
一見、被せ物が外れない方がいいのでは?と思う方も多いと思います。
しかし、実は「外れない」⇨「歯と被せ物の間に隙間ができる」ことによって、
二次むし歯になるリスクが高まってしまうのです。
その隙間がそのまま放置されると菌が入り込み、むし歯になってしまいます。
プラスチックやセラミックであれば、
むし歯になって黒くなったところが表面から透けて見える可能性もありますが、
金属ではその判断も難しく、知らず知らずのうちに被せ物の中で
むし歯が進行してしまいます。
また、接着剤が劣化していなくても、
金属の被せ物は、熱により膨張したり、冷たさにより収縮することで歪みが生じてしまうため、
被せ物と自分の歯の間に隙間ができてしまう特性があります。
こういった理由から、
金属はプラスチックやセラミックよりも二次むし歯のリスクが高いのです。
冬は熱々の鍋を食べたり、夏はキンキンのかき氷を食べたり、
お口の中は常に過酷な状況です。そんな状況でも歪みが生じず強度もあり、
自分自身の歯や歯茎と相性の良い素材を選択することで、
むし歯のリスクを下げることが出来ます。
金属には、金属アレルギーになってしまうリスクや
歯茎が黒ずんでしまうリスクもある為、審美面や機能面はもちろんですが、
身体への影響を考えメタルフリー治療(現在お口の中に入っている金属を白い素材に入れ替える治療)
を希望される方も多くいらっしゃいます。
素材について聞きたい、今自分のお口の中がどうなっているのか知りたいなど、
痛む症状がない方の受診も歓迎いたしますので、気になった方はぜひ一度ご連絡ください!