みなさん、こんにちは。
環状通東ターミナル歯科です。
街中の木々が鮮やかに色付き、秋の深まりを感じますね。
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋と、様々な秋を楽しまれていると思います。
日中は気温が高い日が続いていますが、朝晩はかなり気温が下がりますので、
体調管理に気を付けてこの季節を楽しみたいですね。
当院に来院される患者さんの中には、むし歯や神経の炎症がないのに
「歯がしみる」「歯が痛い」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
もしその症状がある方は『知覚過敏』の可能性があります。
知覚過敏とは、冷たいものや甘いものを口にしたとき、また歯を磨いているときなどに
ピリッとした鋭い痛みが起こる症状を言います。
知覚過敏をもっとも多く患っているのは20歳〜50歳で、
日本人の4人に1人が経験していると言われています。
知覚過敏は一過性の痛みで刺激がなくなればおさまるため、
放置している方も多いのではないでしょうか?
知覚過敏は放置しておいても治るとは限らないので、注意したい症状です。
知覚過敏は「象牙質(ぞうげしつ)の露出」によって起こります。
歯の中心には神経があり、やわらかい象牙質と硬いエナメル質に覆われています。
通常であれば、歯の一番外側をエナメル質が覆っていて痛みを感じることはありません。
ですが、象牙質が露出すると神経に刺激が伝わり、痛みを感じやすくなります。
象牙質が露出する原因は、
・打撲で歯が欠けた
・歯ぎしりや食いしばりで歯がすり減った
・酸の強い食べものや飲みもので歯が溶けた
などが考えられます。
硬い食べものばかり食べている人も、歯に強い負担をかけることがあるので注意しましょう。
歯の根っこも知覚過敏が起こりやすい部分です。
歯ぐきが下がると歯の根が露出して、象牙質がむき出しの状態になってしまいます。
歯ぐきが下がるのは、
・加齢
・歯周病
・過度なブラッシング
などが主な原因です。
では知覚過敏を放置していると、どうなるのでしょうか?
まず、歯ブラシが触れると痛みを感じるため、歯みがきもおろそかになりがちです。
すると、プラークという細菌のかたまりが歯に付着しむし歯になってしまうこともあります。
また、歯周病が原因の場合は、放置しているといずれ歯が抜けてしまう原因にもなります。
そもそも歯がしみると、おいしい食事も楽しめませんので早めの受診をおすすめします。
「知覚過敏かも!?」と思ったら、歯みがきの仕方を見直してみるのも一つの方法です。
知覚過敏で歯がしみる時は、
(1)余分な力をかけない「ペングリップ」で歯ブラシを持つ
(2)毛先のやわらかい歯ブラシで力を入れず小刻みにみがく
(3)常温もしくはぬるま湯で口をゆすぐ
(4)歯みがき粉は知覚過敏に有効な「硝酸カリウム」入り
などのポイントに気をつけて歯を磨くのがおすすめです。
ご自身でできることもありますが、痛みが続くときは我慢せずお早めにご相談ください。