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歯周病は歯を失う原因の第1位

みなさんこんにちは、環状通東ターミナル歯科です。
急に寒さが増し、やっと北海道らしい雪景色になりましたね。
まだまだ寒い日が続きますので、体調管理には十分にお気を付けください。
 
さて、今回は歯周病についてお話させていただきます。
 
突然ですが、日本人の歯を失う原因の第一位は「歯周病」であることはご存知でしょうか。

歯を失う原因として真っ先に「むし歯」をイメージされる方は多いと思いますが、
実は、原因の第一位は「歯周病」なんです。
歯周病は自覚症状がでにくく、気付かぬうちに重度の状態まで進行してしまい、
歯がグラグラしてくると抜かなければいけなくなる可能性があります。
そして、30歳以上の成人の約80%がこの歯周病にかかっている状態と言われている、怖い病気なんです。

【そもそも歯周病とはどんな病気?】
 歯周病とは、歯垢(プラーク)中の歯周病原細菌に感染してしまうことで歯茎に炎症が起こり、
 歯を支えている土台の骨を溶かしていってしまう病気です。
 
 歯と歯茎の間の歯周ポケットは「歯周病菌のマンション」と呼ばれていて、非常に歯垢が集まりやすい場所です。
 そして、この歯垢が歯周ポケットに停滞し炎症を起こしてしまうと、歯肉が腫れ上がったり、出血したりしてしまいます。
 ここからさらに進行してしまうと、膿が出たり歯がグラグラしてきたりして、場合によっては歯を抜かなければなりません。
 

【歯周病は治療すれば治るの?】
 歯周病になってしまうと、歯周病治療が必要です。
 歯周病治療の流れをご紹介します。
 
 ①歯周病検査1回目:歯周ポケットの深さ、出血率、歯の動揺などの検査
 ②スケーリング:歯のお掃除をして歯垢・歯石・着色を除去
 ③歯周病検査2回目:1週間あけて歯茎の炎症がおさまっているかのチェック
 ④SRP:③で歯石が歯周ポケットの深い所に入り込んでいる場合、それを取り除く
 ⑤歯周病検査3回目:2週間あけて歯茎の状態がよくなっているかのチェック
 ⑥歯周外科治療:検査結果が思わしくない場合は外科治療が必要な場合があります
 ⑦歯周病検査4回目:1~2ヶ月あけて歯茎の状態がよくなっているかのチェック
 ⑧メンテナンスやSPT:歯周病の定期的な管理
※③や⑤で状態がよければ⑧に進みます。
 
 歯周ポケットの深い所まで歯石が溜まってしまうと、1回のクリーニングではなかなか汚れを取り切ることができません。
 そして歯周病は、治療を行い一度綺麗な状態になったとしても完治が非常に難しく、定期的に検診を受けて綺麗な状態を
 維持していくことが必要となります。
 

【歯周病と全身の病気の関係】
 日本人の多くの人がかかっている歯周病は、お口の中だけに悪影響を及ぼすわけではありません。
 実は、全身の健康とも大きく関わっているんです!
 
 お口の中のことなのに、何故全身に影響があるのでしょうか?

 それは、普段のお食事で、食べ物や飲み物と一緒に歯周病菌を体内に取り込むことにより、
 血液を通って全身の臓器へ運ばれ、菌が様々な悪さをするからなんです。
 全身に歯周病菌が運ばれてしまうと、病気のリスクが上がるだけでなく、持病を悪化させてしまうこともあります。
 全身の病気の始まりは、主に生活習慣病からくると言われていますが、この生活習慣病の始まりは、歯周病やむし歯などの
 お口の病気が原因とも考えられるのです。

 歯周病などのお口のトラブルを放置して、ドミノ倒しのように様々な全身の病気にかからないためにも、
 歯医者さんに通って歯周病治療を行うことがとても大切です。
 
 お口の健康だけではなく、全身の健康を守っていくためにも、定期的に検診を受診することをお勧めします!!

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