北京オリンピックが始まり、日本選手の活躍が気になる毎日です。
4年に1度という一生に何度もないチャンスを掴んだ選手たちが、個々の力を存分に発揮し、
納得がいく成果を出せることを、願ってやみません。
日本選手の皆さん、そしてオリンピックに出ている世界の選手の皆さん、頑張ってください!
さて、みなさんは『メタルフリー』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
メタルフリー治療とは、保険診療で使われる金属の歯、いわゆる銀歯を使わずに
金属の素材ではない詰め物や被せ物をする治療方法です。
どんな素材であれ歯の詰め物や被せ物は、お口の中に異物を入れることになります。
そのため当院では、それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで選択していただきたいと考えています。
■銀歯のメリット・デメリット
保険治療で入れられる銀歯は「治療費が安く済む」というメリットがありますが、
健康面からみると一概にいいことばかりではありません。
理由は銀歯が原因でお口の中に静電気が発生し、
それにより銀歯の周りに歯垢が付着しやすく取りづらい環境を作りだし、
むし歯や歯周病リスクを高めてしまいます。
またお口の中で金属は帯電し、様々な刺激によって少しずつ溶け出してしまいます。
それが体内に吸収・蓄積されると「金属アレルギー」や、
歯肉の色が黒くなる「メタルタトゥー」を発症してしまう可能性があるのです。
■金属を使わないメリット・デメリット
白い詰め物は見た目がご自身の歯と似た色になるので、キレイです。
お口の中に静電気が発生しないので、むし歯や歯周病の原因となる歯垢を寄せ付けず付着がしにくいです。
また金属アレルギーや、歯茎に黒い色素沈着が起こりません。
ただし金属を使わない治療は自費診療になるため、保険診療に比べて高額になります。
私たちはお互いのメリットとデメリットを知ったうえで、ご自身で選択することが大切だと考えています。
むし歯や歯周病になるリスクが高く、何度も治療をする手間やお金を考えると、
結果的にセラミックなどの自費診療の方が安くなることもあります。
まずはむし歯や歯周病にならないことが大切ですが、もし詰め物や被せ物を入れる必要がある場合には、
金額だけで選択をするのではなく、ご自身の健康についても考えていただければと思います。
ご不安な点やわからないことがあれば、ぜひ当院でお尋ねください。
最善の治療方法を、患者様と一緒に選択していきたいと考えております。