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親知らずは、抜いた方がいい?

7月末、札幌もいよいよ夏本番ですね。

暑い日も多くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか?

夏の暑さは、脱水症状によってだ液の分泌が減るなど、お口の環境に悪影響を及ぼすこともありますので、体調管理と合わせて、お口の健康にもぜひ気をつけていきましょう!

ところで、
「親知らずが生えてきて痛い」
「磨きづらいから、親知らずを抜きたい」
「抜歯は怖いから、親知らずはこのまま様子をみたい」…など、
親知らずに関して、不安に思っていることはございませんか?

実際、患者さんの中でも親知らずを抜いた方がいいのか相談にいらっしゃる方も少なくありません。

結論から申し上げると、
親知らずは、状況により「抜いた方がいい場合」と「残しておいても大丈夫な場合」もしくは「残しておいた方がいい場合」があります。

それぞれについて、もう少し詳しくお話したいと思います。

【 抜いた方がいい場合 】
斜めに生えているなどの問題がありお手入れが難しい場合や、歯ぐきの腫れなど炎症が何度も起きるような場合に関しては、抜歯をおすすめすることがあります。

【 残しておいても大丈夫な場合 】
まっすぐ生えており、しっかりとケアが出来ている状態であれば、抜歯をせず様子をみることがあります。また、親知らずが初期段階のむし歯になっている場合も、経過観察する場合があります。

【 残しておいた方がいい場合 】
これから奥歯を抜歯する予定があり、歯の大きさや状態から親知らずの移植が出来る可能性がある方には、親知らずを残すことをご提案する場合があります。
むし歯や歯周病により抜歯した時の治療方法は、 基本的にはインプラント・ブリッジ・入れ歯の3つですが、4つ目の選択肢として、親知らずを移植する方法があります。歯の状態や大きさによっては、自分自身の親知らずを移植出来る可能性があるのです。
(親知らずの移植は、自分自身の歯を使う為、適合率が良いというメリットがある一方、移植した歯の寿命やそもそも移植が可能な場合が限られる為、担当の歯科医師とよく相談する必要があります。)

このように、親知らずを抜くべきか否かは、状況により異なるのです。

ところで、お話は少し変わりますが、

時々「歯茎が腫れて痛いのですぐ抜歯をして欲しい!」とご相談にいらっしゃる方もいます。しかし、炎症が起きている時は麻酔が効きづらくなっていますので、患部の状況によっては、当日中に抜歯することができない場合もあります。その場合には、炎症を抑える薬を処方したのち、後日炎症が治ってから抜歯をする場合がありますのでご了承ください。

その時々によりベストな対応が変わってくる為、当院では、患者さんとしっかりお話ししながら治療を進めてまいります。当日すぐに抜歯が出来ないこともある為、気になることがある方は、お早めにご相談ください!

☆プチ豆知識☆
大昔の人は木の実など硬いものを多く食べていた為、顎が発達しており、親知らずが生えてくるスペースも十分にあったと言われています。 時代の流れと共に柔らかいものを食べる機会が増え、顎が小さくなり親知らずが生えるスペースが限られた為、斜めに生えてきたり、元々生えてこない人が増えてきていると言われています。(諸説あり)

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